ニュージーランド 空の上

日本で国際結婚してニュージーランドへ移住したブログ

ニュージーランド プラステック買い物袋の禁止から感じたこと

こんにちは。オークランド在住のMOTOです。

先日、日本でもニュースになっていたニュージーランドのレジ袋廃止から感じたことを今回は書いていきます。

 

環境保護とプラスティック買い物袋

スターバックスコーヒーが、今後プラスティックストローを廃止していくと発表するなどここ最近プラスティック使用を廃止していく大きな流れがある中で、ニュージーランドでも今後1年かけて段階的にスーパーのプラスティック買い物袋を禁止するニュースが流れました。

www.stuff.co.nz

リンク先の記事では大多数が賛成の中、他にもいろいろなコメントが寄せられていますが僕は素直に賛成です。

日本では禁止にまではなっていませんが、イオン等で買い物したときにプラスティック袋を使うと追加でお金が掛かりますよね。日本に住んでいた時にイオンに買い物に行くときはいつもマイバッグを使ってました。

ニュージーランドに住み始めて意外に感じたことの1つは、普通にタダでプラスティック袋をもらえることでした。(良く破れるから質はあまりよくない。) 今回のケースは段階的と言えども、1年で「禁止」までもっていく辺りが個人的にはびっくりです。

 

◆プラスティック袋使用禁止から考えるニュージーランドの改善点

 

今回のニュースを見て改めて感じたのは、これ以外にもニュージーランドでは改善できるところがまだあるのではという事です。

普段買い物してい詰め替え商品(リフィルパック)が少ないことに驚きます。

日本では、液体洗剤や柔軟剤を買うときに詰め替え用が用意されているのは割と当たり前だと思います。しかも、ボトルタイプよりも少し安いからそっちを買います。しかし、ニュージーランドにはそれがなかなかというか全然見かけないんです!

僕が普段見かけるのはインスタントコーヒーやハンドソープの詰め替え用くらいで、柔軟剤や食器用液体洗剤などは全然見かけません。無くなった場合は、普通にボトルタイプの商品を買いなおします。 

 

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日本の詰め替え用商品とニュージーランドのボトル商品の一例

詰め替え用商品を用意することで、プラスティックの消費量が劇的に減る訳ではないかと思います。しかし、ボトルタイプは消費者に自社の商品を買って貰うため、目に留まりやすくしたり持ちやすくしていて、曲線状のボトルデザインにしていたりします。輸送効率を意識したデザインをしている訳ではありません。その為、詰め替え用に比べて商品の輸送効率は低いです。

詰め替え用は、プラスティックの袋に商品が入っているだけなので、輸送効率が高くなり一度にトラックで運べる量が多くなってその分ガソリンの消費量も減ります。梱包材の軽減にもつながりますよね。

これは、商品の製造段階にも当てはまることです。

例えば、A社が柔軟剤を製造していてそのボトルをB社に外注している場合、B社の工場でボトル自体を製造してA社の工場まで運ぶとします。これではただのカラのボトルを運ぶことになります。しかも、カラだからといってボトル自体が小さくなる訳でもないので燃料代がかかります。これが仮に上の写真のような詰め替え用の場合、中身が入っていない分袋は平らになるので、トラックに入る数はボトルに比べて格段に多くなり1つ当たりの燃料代もコストもかなり下がります。

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商品の製造段階から消費者の手元に届くまでというトータルの視点で見ればこちらの方が環境に良いはずです。

ニュージーランドの改善すべき点というよりも、企業努力の必要性といったところでしょうか。

海岸のゴミの問題は環境問題に繋がりますが、プラスティック袋の使用禁止は目に見える活動ですごく分かりやすいですよね。ただそれだけではなく、目には見えにくい (意識しにくい) 活動も進めて行くべきだと読んでて感じました。

普段何気なく使っている電気ですが、ニュージーランドは大方の電力を再生可能エネルギーで賄っており他国に比べてエネルギー生産における環境保護対策が進んでいます。

それでも今回の感じたように個人的にはまだ改善できる部分はあると思うし、直接的にニュージーランド政府がこういったことを出来ないにしろ、それを促進するような活動が出来ればよいですね。

 

といった完全なる雑記でしたー。